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長距離を走る為に進化した人間


野生のチンパンジーが新宿に置かれたらどう感じますか? 「不自然な環境に置かれてかわいそう!チンパンジーに適した環境に戻してあげないと。」 そう感じますよね。 では我々人間にとって新宿は適した環境なのでしょうか? 4/21に行なった40分の「原始人ラン」。 面白おかしく話したのですが、実はここで紹介した情報は現代人にとってとても貴重な情報です。私たちは200万年の進化で今の体の仕組みになっています。ですが環境がこの5万年で大きく変化しました。特にこの1000年。 1000年。 長い? 200万年の進化を考えるととても短い時間です。 こんな短い時間での変化に合わせるように我々の体は進化できていません。5万年前の環境に適している体のまま農業、産業革命、テクノロジーの進歩により周りの環境が急激に変わってしまったのです。

「原始人ラン」で紹介した考え方はハーバード大学の人類進化生物学教授、ダニエル・E・リーバーマンの本、「人体六〇〇万年史──科学が明かす進化・健康・疾病」からです。リーバーマンによると新宿に置かれたチンパンジーと我々は両方ともミスマッチの環境にいると言います。 このミスマッチにより様々な健康問題を抱えるようになったのです。

リーバーマン教授の研究によりわかったのが人間は長距離を走るための体に進化したのです。長距離を走ることで食料を確保できる仕組みに進化した私たちの体。これが走らなくなると体にあらゆる問題が出てしまうのです。動物の中で最も優れた長距離ランナーが人間。日中に長距離を走らせたら馬より速く走れるのです。これってすごくないですか?

私たちの体は、チンパンジーや虎と同じように大自然にある環境の食べ物を食べる体に進化してきました。自然に存在しない物を食べるようになり、これがミスマッチになって、心臓病、ガン、糖尿病などになるようになってしまったとリーバーマン教授は説明します。だったら自然な野菜やフルーツを食べたらいい。そう思ってもスーパーで売っているサンふじのりんごは5万年前に存在したりんごと全く違う物だと知っていましたか?サバンナにいた牛と家畜されている牛では栄養量が違うって知っていましたか?

「だったら明日から大自然に戻り原始人のような生活を始めよう!」 これは不可能に近い願いです。現在存在する人口を大自然が養えないです。 だったらどうしたらいいのか? 全てのミスマッチから逃れることはできません。 でも定期的に走ること。 これは簡単にできることです。 野生のクーズーを食べる食生活を始めることは困難です。 でも毎日ライブランで走ることは誰にでもできることで、長距離を走るためにできた我々の体に一番いいことでもあります。

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