白米など精製された炭水化物を食べる人は長生きする
最近は白米を含む「白い炭水化物」が体に悪影響を与えとして悪者扱いされている世の中。ベストセラーの『究極の食事』でもカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)助教授の津川友介先生は白米を「グループ5」、「健康に悪いことが複数の信用できる研究で報告されている食品」に入れています。その逆の考え方、白米は体にいいと言う「MINDSPAN 脳老化は食で止められる」の情報をライブランの放送で紹介しました。
これと全く反対の考え方を語るのがハーバードのパーソナル・ゲノム・プロジェクト(PGP)の老年学のディレクター、プレストン W. エステップⅢ。彼は本「MINDSPAN 脳老化は食で止められる」で白米、パン、パスタは体に良いと発言しています。ライブランのトレーナーTomoはこのMINDSPANの本でショックを感じ、3度も読みました。
津川友介先生の語るように、白米は「健康に悪いことが複数の信用できる研究で報告されている」ことは正しいです。でもこの多くはアメリカで行われている研究。そしてアメリカでは1950年代から白米、小麦粉などに鉄分を加工している。この鉄(Iron)が「現代の人間に一番危険な物」だとエステップは言っています。なので白米や小麦粉が健康に悪い訳ではなく、鉄の取りすぎで健康に悪影響を与えているそうです。
もちろん鉄は体には絶対的に必要な成分です。エステップによると、栄養不足だった時代には鉄分の加工は友好的だったが、現代人は自然と必要以上に鉄分を体に溜め込んでしまっている人が多い。鉄分を取りすぎるとアルツハイマー、ガン、心臓病、などの病気を起こすことが研究で報告されているそうです。
エステップは世界でもっとも健康な脳をもった人口を見つけて、その人たちの共通点を見つけました。その高齢でも若い脳を持っている人口をマインドスパン・エリートと呼んでいます。この最も健康なマインドスパン・エリートの共通するポイントが「精製された炭水化物」(Refined Carbohydrates)を豊富に食べていることです。マインドスパン・エリートの日本人は白米、そして地中海よりのフランス人、イタリア人はパスタとパン。
これら、マインドスパン・エリート人口は50-60%のカロリーを白い炭水化物から取っているのです。でもこれらの地域が100歳を超える人口がもっとも多いのだとエステップは語っています。
参考情報:
プレストン W. エステップⅢ
ハーバード・メディカル・スクール遺伝学博士。
ハーバードのパーソナル・ゲノム・プロジェクト(PGP)の老年学のディレクター
でゲノム解析経路管理も行う。
津川 友介(つがわ ゆうすけ)
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)助教授
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