節約フィットネスガールはハイアルチに通うべきか?
節約フィットネスガールはハイアルチに通うべきか?
Answer: 40%
コスパ:3/5
健康効果:疑問
運動量:3/5
ハイアルチとは
現在、欧米でブームを巻き起こしている、 空間をまるごと低酸素状態にしたスタジオで行う「ハイアルチテュード(高地)トレーニング」のこと。気圧は変わらず酸素の量が少なくなるだけなので正確には低酸素トレーニングと言う。
低酸素の中でウォーキングをしたりランニングをすることで心肺機能や持久力が向上し、 だんだんと、疲れにくいカラダへ生まれ変わると言われています。
いざやってみる
まずは問診から。
アルコールを24時間以内に摂取した人は基本参加できないそうなので、普段からお酒を飲む方は時間に気をつけて飲むといいかと思います。
血圧とSpO2を測定します。
SpO2って?簡単に言うと血中酸素の濃度のことらしく、こちらのジムではよく使います。
正常値は90~100%。
専用の小さな機械に指を入れると数秒で測定ができます。
私は最初は96くらいだったと思います。
まずはSpO2が通常の酸素の中で運動するとどのくらい変化するのかを見るためにももあげ30秒を行います。
通常の酸素の中でももあげ30秒しても数値は全く変わりませんでした。
続いて低酸素状態にしたスタジオに移動します。
標高2500Mにやってきたのと同じ酸素状態です。
といっても息苦しくはなく、言われてみればそんな気がするという感じでした。
運動前はやや肌寒く感じます。
専用のマシーンでウォーキングをスタート。
私の知っているマシーンは速度を設定できるものですが、こちらのマシーンは自分で進むペースが速度として表示されます。
時速4-5kmくらいのウォーキングからスタート。
5分ごとにSpO2を計測します。
最初の20分は徐々に早く歩き、最後の10分は軽いジョギングをします。
肌寒く感じていましたが、徐々に体が温まってきます。
目標のSpO2は85らしいのですが、本当にそこまで下がるのか信じられない気持ちだったのですが、最後の30分の測定で84まで下がり目に見える結果が出ました。
ゆっくり歩くことから軽いジョギングでしたので、それほど運動をした感じはなく、でも気持ちよくほんのり汗をかくことができました。
持ち物:
毎回持ち物はウエア、タオル、水、屋内シューズが必要。
(タオルのレンタルなどありません。)
そのほか女性はメイク落とし、メイク道具、くし、シャンプー、化粧水などの持参をおすすめ。
コスパ
メンバーによって価格は違いますが、月に4回のコースだと10,000➗4=2500円。
やや高い。
トライアルレッスン 3000円
マンスリーメンバー 28,000円/月(通い放題)
デイ会員 10,000/月(月に4回)
入会金 10,000円
低酸素トレーニングって効果的なの?
いろいろリサーチしてみたのですが賛否両論のようです。
低酸素の環境に数日間いると体はミオグロビンとヘモグロビン含有量、毛細血管密度を増やし、筋肉への酸素供給を増やします。平地に戻っても数日間はこの高毛細血管密度を保つことができるのでマラソンなどのパフォーマンスアップになると言います。
でも問題は低酸素の環境では平地ほどハードにトレーニングができないことです。回復のスピードが落ちて筋肉の力も落ちると言います。この理由で今人気なトレーニング方法は”Live high, Train Low”と言って睡眠などを低酸素の環境で過ごしてトレーニングは普通の酸素量で行うことです。
低酸素スタジオでのトレーニングだとこの反対で”Live Low, Train High”になって逆効果だと感じます。それに低酸素の部屋に30分いるだけでは平地でも高毛細血管密度を保つような効果は期待できません。
ダイエット効果はあるのか?
かなり調べてみましたがちゃんとしたリサーチで高地トレーニングがマラソンランナーでない普通に健康を維持したい人にとって効果的な運動だというようなものは見つかりませんでした。ハイアルチ器具を販売しているアメリカの会社Hypoxicoのサイトには”Stimulation of fat metabolism”(脂肪の燃焼率を上げる)と書いてありましたが根拠などがないので信じにくいです。
リサーチしていて見つけたのはサイクル間隔低酸素トレーニングです(Intermittent hypoxic training)。これは酸素マスクをして低酸素と高酸素を交互にする新トレーニング方法です。これに関してはいい結果が出ているようですが、まだ新しすぎて信頼できる情報はまだ少ないので何とも言えません。
定期的に通うべきか?
自分ではそれほど辛いトレーニングではなく、通いやすそうなレッスンに感じました。
ただふだんからランニングをする人がこちらのハイアルチに来るとランニングの効果が出やすいと思ったのですが、健康的な体作りをしたい人はこちらではなくてもよさそうだと思います。
References:
サイクル間隔低酸素トレーニング
https://en.wikipedia.org/wiki/Intermittent_hypoxic_training
Hypoxico
http://www.hypoxico.com/
作成日
2017/1/31
http://high-alti.jp/